HOW TO READ
割合だけ見ると、消えるもの
橙子(大正から来た子)
ねえ京、この前「人口で割るといい」と教わったでしょう。では、いつでも割ったほうがよいのかしら。
京(統計局案内人)
それが、そうでもないのです。割ると見えるものがある一方で、割ると見えなくなるものもあります。絵にしてみましょう。
※数値は説明用の仮の例です。
橙子(大正から来た子)
あら。上の絵では A町が勝っているのに、下では見えないくらい小さいわ。
京(統計局案内人)
同じ二つの町です。割合で見ればA町のほうが密度は高い。けれど、そこに住む人が実際に選べるお店は五軒きりです。
橙子(大正から来た子)
五軒……。毎日通ったら、一週間もたないわねえ。
割合で見えること
人口という共通の物差しで割ると、大きい町と小さい町を同じ土俵で比べられます。 「その町の人にとって、どれくらい身近にあるか」を測るには、こちらが向いています。
規模の違いを取り除いたぶん、土地ごとの性格が浮かびます。 観光地や歓楽街のように、住んでいる人の数以上にお店が集まる場所は、割合ではっきり上に出ます。
割合で見えなくなること
消えるのは「規模」です。選べる数、集まる人の数、動くお金の大きさ。 暮らしのなかで実際に効いてくるのは、こちらであることも多い。
割合が高い町は「行き届いている」町かもしれませんが、 「選べる」町とはかぎりません。この二つは別のことです。
京(統計局案内人)
ですから、どちらか一方だけを見て「1位」と言うのは、あまり意味がありません。何を知りたいのかを決めてから、どちらの物差しを使うかを選ぶことです。
橙子(大正から来た子)
物差しを選んでから測る……。順番が逆だと、都合のよい答えが出せてしまいそうねえ。
京(統計局案内人)
そのとおりです。先に結論があって、それに合う物差しを探す。数字の使い方として、いちばん気をつけたいところです。
Countopiaでは、両方を並べています
学びの登記所では、「小学校の数」と「1校あたりの児童数の少なさ」を、 切り替えてご覧いただけます。同じ町を二つの物差しで測ると、まるで違う顔ぶれが並びます。
日本一「外食の街」はどの県だで使っているのは、人口千人あたりの密度です。 お店の総数ではありません。注記にもそう書いてあります。